小田原を楽しむ総合情報マガジン|小田原ナビ

小田原・自転車ノススメ

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唐突だが私(この記事を書いてる人)はチャリ好きである。
 

学生時分から毎週のように片道3時間ほどかけて住まいの大阪から京都までサイクリングしたものだ。休みの日がだいたいそんな感じだから当然友達も少なければ彼女なんかできるわけもない。

そりゃ

「来週デート行かない?チャリで(往復60km)」

なんて言われて付いてくる女がいるだろうか。むしろ付いてきたら怖い。

そんな青春時代をサイクリングに費やした私ですが、前回気まぐれで東京から熱海までサイクリングに行った時に通過した小田原の小話を書く。


さる5月半ば。家でゴロゴロしてたら「そうだ、熱海へ行こう」と思いたち、財布と携帯だけ持って自転車で熱海へ向かう。マジであの時の自分は気が触れていた。

東京23区の北西部から環状8号線を下り、甲州街道から稲城を抜けて、よみうりランド近辺の地獄の多摩丘陵を越え、町田、座間、
海老名、平塚と抜けていく。座間あたりからは道も平坦になってきて走りやすくなる。あと平塚らへんで食べた朝マックは死ぬほど美味かった。

そのまま大磯へ出ると、ここからは海岸線を走ることになる。今回のメインイベントの一つだ。ここから目的地の熱海までずっと海沿いを走る。ちょうど水平線から昇る朝日が感動的に美しい。いや、嘘。海からじゃなくて三浦半島らへんから昇ってた気がする。

まあともかく、この辺からは最高に気持ちいいサイクリングになる。朝イチのサーファーとか釣り人を眺めつつ雄大な太平洋を真横に走るのはいいもんです。ちなみにそろそろ膝が痛くなってくる。の時点で約6時間自転車を漕ぎっぱなし。おじさん(当方30代後半)にはつらい。

 
国道1号線、旧東海道を走り続けて中村川を越えるとようやく小田原市に突入。中心地まであと10kmほど。そのまま道なりに酒匂川まで行くと景色も開けて、箱根の山々が見えてくる。と同時に「箱根の山越えは自転車では無理だな…」と感想を抱く。
しかしそもそも変速無しのママチャリで小田原まで来てる時点で頭がおかしい事には留意したい。
 

そのまま進んで山王川を越えると街並みの雰囲気が変わり、道も開けてきて旧宿場町の面影を感じることができる。と同時に区画もはっきりと縦横感が出てくる。そろそろ城下町。
 

さて冒頭の話に戻りますが、何故私はわざわざ自転車で遠出するのかという話。京都までなんて電車で行けばいいじゃん、ってみんな言うんですが、京都に行ったことがある方はご存知の通り、意外と地下鉄は市街地を網羅してないし、地上の道路はだいたい渋滞。そんな時に便利なのがそう!自転車なのです!京都市街地の碁盤の目なんて実はそんなに大きくなく、自転車換算だと南北の端から端で1時間、東西の端から端なんか1時間かかりません。現地での移動は自転車がヒジョーにラクなのです。


電車で行って現地でレンタサイクル借りればいいじゃんなんてそんな野暮なことは言ってはいけない。


そんなわけで話は小田原に戻します。他の記事で観光スポットの紹介をしましたが、こちらも徒歩で回れる場所もあると言いつつも自転車があると行動範囲がグッと広がるんですよね。港で海鮮丼食べた後、かまぼこ博物館も行きたいじゃん?チャリがあると一瞬なワケですよ。
 

さて先程の京都サイクリングの話はそのまま小田原にも当てはめることができるんですね。東西10kmちょっと、北西地域の山間部以外はわりと平坦でサイクリングにはもってこい。海岸線も気持ち良く走れます。しかしそのまま伊豆半島に入ったら急にアップダウンが激しくなるので注意。

話を小田原中心地に戻します。元々城下町として整備されているお陰で区画整理がキレイで地図無しでも走りやすいです。主に城下町として整備された山王川〜早川の間の面積は自転車で走るにはほどよくコンパクト。主要な道路は東海道だった名残もあり広くて快適。いろんなお店や景観スポットも点在していて、チャリダー(自転車でプラプラするのが好きな人の意)としてはなんとも走り甲斐のある街なのです。
 


もちろん私みたいにママチャリではなく、ちゃんとしたロードバイクやクロスバイクみたいな自転車をお持ちの方は、少し足を伸ばして箱根や湯河原にもチャレンジしてみてもいいかも知れません。ただ、道中に自転車屋等が極端に少ないので故障した時のためにご自身で修理キットなどはご用意ください。ちなみに私はそんなものまるで用意してなかったんで道中ヒヤヒヤしました。

小田原駅周辺は少数ですがレンタサイクルもあるようです。輪行できる自転車をお持ちでない方はレンタサイクルでお手軽にサイクリングもできるのでいかがでしょうか。

それでは良いチャリンコライフを!
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