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レトロな小田原建築探訪!part1

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巨匠・曾禰達蔵の遺作にして名作 小田原文学館本館

もともとは、宮内大臣・田中光顕の別邸として建てられたが、
明治時代以降、小田原は都心部から気軽に行ける避暑地として人気を博しました。
この建物も、その一つです。
現在は、小田原出身やゆかりの深い作家に関する展示を行う資料館として活用されています。
 
建築家・曾禰達蔵が主宰した、曾禰中條建設事務所の設計で、昭和12年に竣工しました。
曽禰は、当時流行したスパニッシュ様式の洋風建築のなかに、モダニズム建築の要素もとりいれ
当時の流行と、最先端の技術、そこに曽禰らしさを含めた建造物を完成させました。
 
明治、大正、昭和と3つの時代を駆け抜けた曽禰が、最後まで追求した建築物がこちらの建物です。
 
 

神殿を思わせる銀行建築 中央労働金庫小田原支店

昭和3年(1928年)、明和銀行(現在の横浜銀行)の本店として竣工しました。
ギリシヤ神話風の外観には、古代より変わらず立ち続ける神殿をモチーフにしており、
資産を守る堅実さや、普遍性を投影したとされています。
デザイン上の特徴は、角地に面して緩やかなカーブを描いており、
これにより建物の重々しさや硬さが和らぎ、市街地と見事に調和した景観を生み出しています。
 
 
何気ない景色の中に、小田原の歴史が詰まった建物が多く健在しています。
ぜひ小田原に立ち寄った際には、何気ない景色に目を止め、
その場所の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
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