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小田原の偉人、二宮金次郎。学校の銅像でおなじみの二宮金次郎をまつる神社とイベントについてご紹介!

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はじめに

こんにちは!お祭り大好きWEBライターです!

 

突然ですが皆さん、こちらの記事はお読みになりましたか?

小田原には、御朱印巡りをできる神社が数多くあり、パワースポットとして多くの人に親しまれています。

 

その中の1つが、報徳二宮神社

 

皆さんもご存じの、二宮金次郎を祀った神社です。

子どものころ、学校の敷地内に銅像があったのを覚えている人も多いのではないでしょうか?

 

実は、ここ小田原は二宮金次郎の出身地!

その所縁もあって、小田原には二宮金次郎にまつわる建物が数多くあります!

 

今回は、そんな二宮金次郎に焦点を当ててご紹介していきます!

 

二宮金次郎はどんな人だったのか?というところから、二宮金次郎にまつわる小田原のスポットまで、くまなくご紹介しちゃいます!

 

それでは参りましょう~!

 

二宮金次郎ってどんな人?

スポットを紹介する前に、二宮金次郎がどんな人物だったのかをご紹介していきます。

 

 

【引用:報徳博物館

 

二宮金次郎は1787年に小田原(相模国)の地に生まれた、農政家・経世家です。

簡単に言うと、農村経済のことを考え、農村を復興させるために様々な手を尽くした人です。

 

もう一つの名前として、二宮尊徳という名前も持っており、高校で日本史を学んだ人にとってはこちらの名前の方が有名かもしれませんね。「そんとく」という読み方で一般的に広まっていますが、実は「たかのり」と読むらしいです!

 

小田原の地主の家に生まれた金次郎は、度重なる酒匂川の氾濫と、父母の不幸で家族を養うために小さいころから農業に精を出し、昼夜問わず働いて家系を支えていました。

 

しかし貧乏は解消せず、祖父のもとで住み始めた金次郎。昼に農業に励む傍ら、夜は勉学にも没頭する生活を送っていました。それを良く思っていなかった祖父からは、「油の無駄」と罵られ、諍いになることも多かったそうです…

 

そこで金次郎は自らアブラナを育て、自分が読書するための菜種油を自分で作り、それを燃料として読書に励んだそうです!さすがの勉強欲ですね…!

 

この逸話も含め、農業と勉学とに励んだ金次郎の姿勢が評価されたことから、明治・大正期には歌に、昭和初期には二宮金次郎像を学校に設置することが流行したんだそうです!このようにして、二宮金次郎は現代にまで伝わる人となりました!(2019年には映画も公開されています!)

 

 

【引用:映画「二宮金次郎」

 

そのようにして育った金次郎は、実家の復興に成功し、農場経営をする傍ら、幕府に仕えることに!その手腕が買われ各地の復興業務を手伝うようになっていきました。

 

二宮金次郎の考え方は報徳思想と呼ばれ、現代にも繋がるような生き方の理想が示されています。具体的には、道徳に沿い、真面目に働き、必要なものだけを使い、そしてその余ったものは社会へと還元する、という考え方です。

 

大量消費社会を形成する私たちとは真逆の考え方かもしれませんね。無駄なものを買ってしまいがちな私にとって、見習わなければならない思想かもしれません…!

質素倹約して、勉強と仕事に励む。そんな二宮金次郎のように生きてみたいものです…!(欲深い私には無理かもしれませんが!)

 

コラム 二宮金次郎像が消える?

 

 

今まで、学校に設置されている二宮金次郎像でお馴染みの~、と散々言った上で申し訳ないのですが、実は、この金次郎像、学校から消えつつあるんです…!

 

かつて学校の怪談なんかで流行ったような、「夜に二宮金次郎が校庭を走る!」なんて話とは全く違います。言葉通り、学校の改修や撤去に伴って、金次郎像も学校から撤去されることが増え始めているんです。



 

主な理由は、「現代の教育方針との違い」。子どもに働かせている像を学校に置くのは良くない、そもそも薪を運ぶ姿が現代にそぐわない、歩きスマホを助長させて危ない、等…様々な声が上がったことにより、二宮金次郎像は学校から姿を消しています…

 

個人的に悲しいことではありますが、反対意見も事実…時代にそぐわないと言われれば事実かもしれませんね…

 

そんな中、新しい形の金次郎像も登場しています!

 

【引用:中京テレビNEWS

 

それが、座った二宮金次郎像!歩きスマホを誘発してしまうのなら、座らせればいいじゃない!と思った方はなかなかの二宮金次郎ファンだと思います。

 

一様に廃止するのではなく、このように新しい形で受け入れていけると良いですよね!ぜひ像を残して、後世にまで二宮金次郎のイメージを語り継いでいきたいものです!

 

二宮金次郎を祀った神社 報徳二宮神社

 

ここからは、小田原にある、二宮金次郎にまつわるスポットやイベントについて少しずつご紹介していきます!

 

 

【引用:報徳二宮神社

 

まずは、報徳二宮神社。すでにこちらの記事でご紹介はしているのですが、もう一度ご紹介させてください!

 

小田原城址公園内にあるためアクセス抜群のこの神社は、今年で130周年を迎えます。130周年を記念した特別な御朱印も手に入れることができますので、訪れるなら今が絶好の機会です!

 

また、きんじろうカフェというおしゃれなカフェで足を休めることも可能。呉汁セットが名物なので、訪れた際にはぜひ楽しんでみてくださいね!

 

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報徳二宮神社

 

神奈川県小田原市城内8-10

 

開門時間 6:00~18:00(夏季) 6:00~17:00(冬季)

 

050-1721-2868

https://www.ninomiya.or.jp/

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二宮金次郎の足跡を辿る 報徳博物館

 

【引用:報徳博物館

 

報徳二宮神社の程近くにある、報徳博物館では、二宮金次郎に関する展示を楽しむことができます!

 

令和元年にリニューアルしたばかりの展示では、金次郎の人生を振り返るとともに、当時の貴重な資料も見物することができます!

 

毎週水・木・金が休館日と、訪れられる機会は少し少ないかもしれませんが、予定が合った際にはぜひ訪れてみてください!

 

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報徳博物館

神奈川県小田原市南町1-5-72

 

開館時間 9:30~16:30(最終入館16:00)

入館料 中学生以上300円 小学生以下無料

休館日 毎週水曜日・木曜日・金曜日・年末年始

 

0465-23-1151

https://www.hotoku.or.jp/info/

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二宮金次郎についての解説が聞ける 報徳記念館

 

【引用:小田原市

 

続いてご紹介するのは報徳記念館。年中無休のこの施設では、常駐のボランティアの方から解説を聞くことができます!

 

敷地内には二宮金次郎の生家もあり、ここを中心として、二宮家の墓所や金次郎が使っていたとされる畑や水田の跡地などが点在しています。

 

二宮金次郎について学ぶのであれば外せないスポットとなっています!

 

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報徳記念館

 

神奈川県小田原市栢山2065-1

 

開館時間 9:00~17:00(最終入館16:30、ボランティア常駐は10:00~16:00)

観覧料 大人200円 小中学生100円

休館日 年末年始

 

0465-36-2381

https://www.city.odawara.kanagawa.jp/public-i/facilities/sontoku/tenji.html

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命日にちなんで開催 第65回尊徳祭

 

【引用:小田原市

そして今年も、10月20日の二宮金次郎の命日にちなみ、尊徳祭が行われます。

会場は先ほどご紹介した尊徳記念館。

 

二宮金次郎に関わる様々なイベントが開催される他、報徳記念館が無料で開放されます!物販もありますので、この機会にぜひ尊徳祭に訪れてみてください!

 

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尊徳祭

 

日時 令和7年10月19日(日) 9:00~17:00

場所 報徳記念館

   神奈川県小田原市栢山2065-1

 

0465-36-2381

https://www.city.odawara.kanagawa.jp/public-i/facilities/sontoku/topics/sontokusai2025.html

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さいごに

 

というわけで、今回は小田原が誇る偉人、二宮金次郎に焦点を当ててご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

 

10月20日という金次郎の命日を前にして、小田原で現代に伝わる思想を学び、生き方を考えてみませんか?報徳祭はそのいい機会かもしれません。

 

ぜひ小田原で歴史探索をしてみましょう!

 

それでは、また次回以降の記事でお会いしましょう~!

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