原といえばアジ!アジの旬であるこの時期に、小田原で干物を味わいませんか?
はじめに
こんにちは!お祭り大好きWEBライターです!
皆さん!アジが美味しい時期がやってきました!小田原で有名な魚の一つと言えば、なんといってもアジですよね!
お刺身、お寿司、つみれ汁…どんな食べ方でも美味しいアジですが、だからこそ旬の時期になるとどうやって食べようか、迷ってしまいます…
以前の記事でアジフライの特集を行いましたが、小田原にはアジフライだけでなく、美味しいアジの食べ方があります!
それが干物です!
せっかく新鮮なのに干物にしちゃうの…?とお思いの方もいるかもしれませんが、干物だからこそ出せるおいしさがあるんです!
というわけで、今回は小田原の干物についてご紹介していきます!ご紹介する情報で、干物が何倍も美味しくなること間違いなし!
それでは参りましょう~!
小田原の干物の歴史
まず、小田原の干物の歴史について軽くご紹介していきます!
【引用:小田原ひもの協同組合】
小田原で干物が盛んに作られるようになったのは、一説では北條五代が小田原を支配していた時期(戦国時代)だ、と言われていますが、有力なのは江戸時代から、という説です。
江戸時代になり、小田原で大量に揚がるアジやカマスを浜で開き干しにして、保存食にした上で売買していたことが、小田原の干物の起こりだと言われています。
特にアジなどの青魚は足が早いことで有名ですので、水揚げしてすぐに干物にしてしまうことで保存できる期間を伸ばしていたんです!
そこから発展した小田原の干物づくりは、現在では世界各地でとれた魚も併せて、なんと年間6,000トンもの干物を生産するようになりました。
ちなみに、小田原で作られている干物は基本的に、魚の内臓を取り除き、開いて機械で干しています。神奈川県では条例で天日干しが禁止されているようで、現在は天日干しを行っているところはないようです…
衛生的かつ安全に干物を作ることができますので、そちらの方がいいのかもしれませんがね。
干物のメリット
ここからは、干物で魚を食べるメリットについてご紹介していきます!単に保存期間を伸ばすだけでなく、新鮮な魚を干物にするメリットが結構多いんです。
①うま味成分が多い!
まず、干物にすると、魚に含まれるうま味成分が格段に増えます。イノシン酸やグルタミン酸といった、魚がもともと持っていたうま味成分が、干して水分が飛ぶことによって、凝縮されるだけでなく、魚の身が分解され、うま味成分に変わります!
凝縮と増加で、ダブルでうま味を蓄えられるのが干物のメリット1つ目になります。新鮮な魚はそれだけでもうま味成分が多いので、干物にすれば尚更美味しく食べられること間違いなしです!
②健康に良い!?
栄養素の面についても生の魚よりも良い部分があるのです!魚の持っている栄養素が、干物にすることで凝縮されるので、効率的に栄養素を摂取することができます。
豊富なタンパク質はもちろん、ビタミンDやDHA、EPAなど、人間に必要な栄養素をしっかりとることができます。
一つ注意するとするならば、塩分量についてです。塩水に漬けることで塩分量が格段に増えてしまうので、摂取量には注意が必要です。
ただ、保存食用に作られていた頃はいざ知らず、最近の減塩志向も相まって、現在では塩の量を抑えめにして作られている干物も多いです。
生の魚に下味をつけて、そのあと調味料をかけて食べると考えたときに、何もつけないで食べられる干物を食べたほうが塩分量が少ないこともしばしば…
③仕上がりがふっくらジューシーに
乾燥して水分がなくなったように見える干物ですが、実はその中には、塩分に守られた水分がまだ残っています。そのため本来であれば焼くと出て行ってしまう水分が、干物では塩分によって保持できるだけでなく、干物自体も水分を外に出しにくい構造になっているので、身に水分をキープしたまま焼き上げることができるのです!
だからこそ、焼き魚を食べるときには、実は生のものを焼くよりも、干物の方がふっくらジューシーに食べることができるのです!
小田原干物を食べたい!そんな時は…
ここまで干物についてご紹介してきましたが、だんだん食べたくなってきましたよね…?
というわけでご紹介するのが、小田原ひもの協同組合の皆さんです。
【引用:小田原市地場産業振興協議会】
小田原では、干物の味を守り続けるため、複数の干物商店が組合を作っています。小田原漁港のイベントへ参加したり、学校給食事業にも参加したりと、精力的に活動しています。
現在加盟している事業所の数は11社。それぞれのこだわりを持って干物を作っており、それぞれに違う味を楽しむことができます。
一部の企業では、サイトを経由してインターネットで干物を購入することができる一方、地元でしか味わえない干物を取り扱っている企業も!
こちらのリンクで、加盟事業所の一覧と住所、公式サイトを確認することができますので、ぜひご確認ください!
干物作りを体験しよう!
以下では、干物づくりを体験できる2つの企業をご紹介します。どちらも、小田原ひもの協同組合の一員です。
①有限会社 早瀬幸八商店
まずご紹介するのは、早瀬のひもの 早瀬幸八商店さんです!
【引用:小田原市】
創業100年を誇るこちらのお店は、ご主人と奥さんの二人で切り盛りしており、奥さんはブログでも精力的に活動してらっしゃいます。かわいらしい猫ちゃんもいらっしゃるようですよ!
こちらでは、干物を作る最初の部分、アジを開いて歯ブラシで磨く作業までを体験することができます!その後、塩漬け・乾燥等を工場にて行い、当日すぐに出来上がったものを受け取ることができます。(もちろん後日送っていただくことも可能です!)
詳しくはこちらから、詳細を確認してみてください!
もし味が気に入ったら、公式サイトから追加で購入することもできますし、別店舗にて干物を使った料理を楽しむことができますよ!
【引用:公式サイト】
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有限会社 早瀬幸八商店(体験・販売)
神奈川県小田原市浜町3-8-4
0465-22-4035
営業時間 9:00~17:00
Himono Stand Hayase(飲食店)
神奈川県小田原市本町3-12-21
090-3168-1291
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②有限会社 カネタ前田商店
続いてご紹介するのが、カネタ前田商店さんのひもの体験館です!
【引用:ひもの体験館】
こちらのお店で作られた干物は、魚の種類・大きさによって細かく塩分濃度が調整がされており、こだわりを持って干物を製造しています。また、こちらの干物はわずか2.5時間で完成するそうで、干物の「鮮度」も大きな売りにしています。
直売所に併設されたひもの体験館では、干物にする前の魚をさばく体験ができるとともに、製造工程を直接見学することもできます!
体験は日曜・祝日・第2水曜日以外であればいずれの日でも行うことができますが、要予約となっております!電話(0465-23-4741)でぜひお問い合わせをしてみてくださいね。
ちなみにカネタ前田商店さんも、インターネットにて干物を購入することができますよ!(購入はこちらから)
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有限会社 カネタ前田商店
神奈川県小田原市早川2-4-3
0465-23-4741
営業時間 8:00~17:00(木曜日のみ8:00~17:00)
定休日 水曜、隔週木曜(公式サイト内お知らせにてご確認ください)
https://www.0465.net/map/index.html?i=898#noscript (ひもの体験館)
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さいごに
今回は小田原の干物についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?実際に食べたくなったのではないでしょうか?
オンラインで購入するのも良いですが、まずはぜひ小田原に来て、干物を食べ比べて、自分のお気に入りの味を見つけてみてくださいね!
旬のアジだけでなく、毎月食べごろの魚が小田原に揚がってきますので、ぜひお気に入りの魚を食べに、小田原に訪れてください!
それでは、また次回以降の記事でお会いしましょう~!